
北部下水道センターから受け入れた再生水(出所:東京ガス)
東京ガス(東京都港区)は8月29日、横浜市と、下水道施設で発生する再生水と消化ガスを水素およびe-メタン製造の原料として利用する共同実証を開始したと発表した。
横浜市北部下水道センターを活用
同実証は、横浜市鶴見区にある「横浜市北部下水道センター」で発生する再生水と消化ガスを使用して行う。
具体的には、同センターの下水処理水を濾過した水(再生水)と、下水汚泥を処理する工程で発生するCH4とCO2の混合ガス(消化ガス)を、「東京ガス横浜テクノステーション」にあるメタネーション実証設備に輸送し、それぞれ水電解による水素製造用の原料水およびe-メタン製造用の原料CO2として利用する。
この取り組みを通じて、環境を重視した地域連携モデルとしての可能性や有効性を検証する。

実証の概要(出所:東京ガス)
両者は2022年1月、メタネーションの実証試験に向けた連携協定を締結。2023年7月からは、横浜市資源循環局鶴見工場で、排ガスから分離・回収したCO2をメタネーションの原料として活用するCCU共同実証を行っている。
同社グループは今後、今回の実証を通じて、メタネーションで生成されるe-メタンや水素の地産地消モデルの構築を目指す。
記事出所: 『環境ビジネスオンライン』
2024年9月4日
出典