
家具インテリアリサイクル協会が提唱する「ベッドマットレスリサイクル」の申請スキーム(出所:アクタス)
アクタス(東京都新宿区)は6月20日、同社が加盟する「家具インテリア リサイクル&リニュー協議会(R&R協議会)」が、廃スプリングマットレスのリサイクルを目的とした「家具インテリア リサイクル協会」を設立したと発表した。
デジタルを活用しベッドリサイクルを推進
同協会の設立は、企業連合体による「広域認定制度」取得を目的としたもので、今後は、協会の体制を整備し、デジタルプラットフォームを活用したスキームにより、廃スプリングマットレスをメインとしたベッドリサイクル事業を推進する。
また、不要家具の引き取りや再利用、再資源化などを業界全体で取り組んでいく。
なお、「広域認定制度」とは、廃棄物の処理および清掃に関する法律(廃掃法)の特例制度。同制度に承認されると、製品の性状や構造を熟知しているメーカーや販売事業者などが廃棄物となった製品の適正処理を行う場合に、地方公共団体ごとの許可が不要となり、広域的に廃棄物処理を行えるようになる。
IKEAやフランスベッドも参画するR&R協議会
R&R協議会は2023年6月に、家具インテリア業界のサプライチェーンに関わる有志企業(家具メーカー、家具小売業、物流企業)35社が、同業界のサーキュラーエコノミー実現に向けて設立した団体。アクタスのほか、カリモク家具(愛知県知多郡)、フランスベッド(東京都新宿区)などが参画する。2024年度にはイケア・ジャパン(千葉県船橋市)など8社が加わり、参加企業は44社となった。
同協議会では、家具業界におけるサーキュラーエコノミー実現にむけて、「リソーシング」「長期愛」「Zeroカーボン」「再生デザイン」の4タスクの実行を掲げ、家具インテリア業界共通の課題である、不要家具の再資源化や森林の生態系保全、CO2排出削減などに取り組んでいる。

R&R協議会が目指す資源循環型社会実現に向けた4つのタスク(出所:アクタス)