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横須賀市の藻場がJブルークレジット認証を取得 購入申込者の公募開始

回復が確認された横須賀市の藻場(出所:横須賀市)

(回復が確認された横須賀市の藻場(出所:横須賀市)

神奈川県横須賀市は12月27日、Jブルークレジット認証を取得し、購入申込者の公募を開始した。期間は2024年2月21日までで、販売口数(6口)に達した時点で締め切りとなる。

磯焼け対策が功を奏し、Jブルークレジットとして認証

横須賀市は、藻場が喪失する「磯焼け」に対処するために、漁業協同組合と協力して、藻場の保全活動を行ってきた。今回、長井沖周辺(黒砂地区)の藻場約2400平方メートルで回復が確認された。

この藻場についてCO2吸収量を調査した結果、認証機関である「ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)」から一定の吸収量がJブルークレジットとして認められたという。

Jブルークレジットは、海中の藻類等のCO2を吸収量を認証機関が貨幣換算したもの。今回公募する公募するクレジットのCO2吸収量は、0.6トン。これはガソリン車を走行した時のCO2排出量の約3カ月分に相当するという。販売価格は、1口5万5000円(税込)。なお、総量配分方式のため、1口あたりのCO2吸収量は購入者の数によって変動する。

藻場は、海藻・海草の群生地のこと。光合成によって二酸化炭素を吸収するほか、海の生物の生活や食事の場所として欠かせないものだが、近年その数を減らしていることが問題となっている。

さまざまな要因によって藻場が消失することを「磯焼け」という。ガンガゼやアイゴによる食害が一因とされている(出所:PIXTA)

(回復が確認された横須賀市の藻場(出所:横須賀市)

記事出所: 『環境ビジネスオンライン』 2024年1月5日 出典

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