いつ起こるかわからない生活を脅かす巨大地震に備えて、日頃から心の備えと自分自身や家族・身の回りの人達の被害や損害を事前の準備で防ぐ努力をしましょう。
今回3回目は事前の準備で被る被害を最小限にするお話しをしていきます。
■『共助』について考える。
共助とは、地域住民同士で協力し助け合うことです。
日頃から地域でコミュニケーションを図り
住民同士が支え助け合える災害に強い地域を作りましょう。
◆自主防災組織に積極的に参加しよう
『自分たちの町は自分たちで守る』ことを目的にし、町内自治会などを単位として結成するのが
自主防災組織です。大規模な災害発生時に備え、地域住民がお互いに協力しながら防火・防災訓練や資機材の備蓄などに
積極的に取り組むことが被害軽減につながります。
◆避難行動要支援者名簿の提供について
支援が必要な一人暮らしの高齢者など、災害時に自らを守る行動をとることが難しい方の名簿を作成して
町内自治会などに提供し、支援体制の構築を促進していきます。こちらも共助として地域ぐるみで助け合う
事を目的としている活動になります。
◆避難所運営委員会に参加しよう
災害時に円滑な避難所の開設・運営を行うために、町内自治会、自主防災組織、避難所の管理者、市担当職員
が一体となって設立するのが避難所運営委員会です。
普段から避難所の開設・運営に向けたマニュアル作りや訓練を実施するほか、災害時には避難者と協力して
避難所の開設・運営を行います。これらの情報入手先はお住いの市町村の防災対策課や区役所地域づくり支援課
で確認することができます。
■ペットの防災対策、考えていますか?
災害時、大切な家族の一員であるペットを守れるのは飼い主です。いつ来るかわからない災害に備え、日頃から できるペットにできる防災対策について考えてみましょう。災害が起こったらまずは飼い主の安全を確保したうえで、ペットを守る行動をとりましょう。避難所では動物が苦手の方やアレルギーのある方など、様々な人が集まり共同生活をします。そのため原則としてペットの飼育場所は人の居住スペースと分けられます。避難所ごとのルールに従い、周囲の人に配慮をしましょう。
◆災害が起こる前に、ペットを守るために準備しておきましょう
・犬に鑑札と狂犬病予防注射済み票の装着をする
・ペットにマイクロチップの装着と登録をする
・各種ワクチン(犬の場合は狂犬病予防注射)の接種、ノミ・ダニの駆除
・基本的なしつけを行う
例:無駄吠えしない、ゲージを嫌がらない、決められた場所で排泄できる、犬の場合は号令に従う
・緊急時のペットの預け先を決めておく
・誰がペットを避難させるかを決めておく
・飼い主の連絡先を首輪などに記す、迷子対策にペットの写真を用意しておく
◆ペットのための防災グッズ
・餌と水(少なくとも5日分以上)
・療法食や薬(治療中のペット)
・キャリーバッグやゲージ
・ワクチン接種状況、既往歴などが証明できるもの
・トイレ用具(ペットシート、処理用具、トイレ砂など)
・予備の首輪・ハーネス・リード(伸びないもの)
・ペット専用の容器、食器など
上記のようなペットの為の事を考えた防災意識も高めていきましょう。
これまでシリーズ4回にわたって防災意識を高めることについてお話ししてきました。
いつ起こるかわからない天災に対しては幾ら備えても備えきれないところはありますが、普段から少しだけでも意識にあるだけで万が一の時の行動も変わってくることは間違えありません。
また定期的に発信していきますので引き続き備えだけは怠りなくお願いしたいと思います。