いつ起こるかわからない生活を脅かす巨大地震に備えて、日頃から心の備えと非常持ち出し品などの備えをしっかりと準備しておきましょう。
今回2回目は事前に知っておくべき予備知識を中心にお話しをしていきます。
■災害時に慌てないために
災害が発生すると交通機関の運休などにより帰宅が困難になったり、家族と連絡が
取りにくくなる恐れがあります。次のことを意識し準備して冷静に行動できるようにしましょう。
■むやみに移動を開始しない
東日本大震災では、多くの人が一斉に帰ろうとしたことで道路や駅周辺に人があふれ、危険な状況となりました。
職場や外出先などにいる時は、まずは自分の身の安全を確保し、落ち着いてその場にとどまりましょう。
■徒歩で帰宅するための選択肢を考えておく
職場などにも携帯ラジオや地図、モバイルバッテリー、運動靴、飲料水、食料などを用意しておきましょう。また、徒歩での帰宅経路を確認しておきましょう。
■安否確認の方法をチェック
家族で災害時の安否確認の方法や集合場所を話し合っておきましょう。また、災害用伝言サービスの使い方を確認し事前に体験しておきましょう。
■ハザードマップの確認
事前にお住まいの地域の直下地震の想定震度や建物被害予測は、地震・風水害ハザードマップで確認できます。
災害時にはアクセスが集中し閲覧しにくくなります。あらかじめ自宅周辺の危険個所を確認し、家族や地域で安全に避難できる避難先や避難経路について話し合っておきましょう。
■分散避難を検討しよう
避難とは難を避ける事です。避難先は小中学校や公民館などの指定避難所だけでは無く、安全な場所にある親戚や知人宅などに避難することも考えてみましょう。また斜面や川の近くなどの危険な場所以外に自宅がある方や、マンションなどの頑丈な建物に住んでいる方は在宅避難も検討しましょう。
指定避難場所以外に避難する方も、指定避難所で食料や物資の支援を受けることができます。
■情報を入手できるようにしよう
災害被災時に重要な情報を入手できることは、心の支えになります。積極的に情報を入手できる手段を活用しご自身の身を守る事をお勧めいたします。
▼▼▼代表的な情報入手先▼▼▼
・各市町村の防災ポータルサイト
地震や気象などの災害・緊急情報をリアルタイムでお知らせします。避難所の混雑状況や、地図上で避難所開設場所なども確認できます。
・各市町村の公式SNS
市区町村のSNS(LINE、X、Facebook)でも、災害時の緊急情報がもらえます。
・電話、FAXによる災害時緊急情報配信サービス
携帯電話やスマートフォンによる緊急情報の入手が困難な高齢者や障害者、土砂災害警戒区域にお住いの方などを対象に、自宅の固定電話やFAXに災害時の緊急情報を配信してくれます。
詳しくは、お住いの各市町村の防災課へお問い合わせください。
・Yahoo!防災速報
避難指示などの緊急情報に加えて、地震・豪雨・土砂災害情報などを入手することができます。
事前にお使いのスマートフォンにアプリをダウンロードして備えておきましょう。
・コミュニティーFMによる災害時の緊急情報の放送
災害時の緊急情報をコミュニティーFM『SKYWAVE FM』(89.2メガヘルツ)を通じて割り込み放送をする自治体があります。(千葉市)
事前にお住いの自治体が災害情報の発信をどのようにしているのか?調べておきましょう。
上記のようにラジオを利用することで屋内などの防災行政無線放送が聞こえにくい場所でも避難指示などの緊急情報が入手できます。
今回はここまで、次回【3回目】は事前に被害を防ぐためにできることをご案内いたします。